記事制作にAIを使用するシーンが増えていますが、無条件に使用するのは問題があると考えています。
EXPわくいの記事制作においては、AIを使用する場合と使用しない場合を、大きく次のように分けて運用しています。
- 商品・サービス・会社紹介など企業の独自コンテンツ → 基本的にAIを使用しない
- 解説記事などの一般的なコンテンツ → AIを積極的に使用する
具体的な方針を以下にまとめます。
商品情報・サービス案内・会社紹介ではAIを使用しません
Webサイトで紹介する商品・サービス・事業コンテンツは、企業が独自に持っている情報が主体です。
これらの特徴を正しく伝えるには、商品・サービス・会社の内容を深く理解することが必要で、そのためにはサイトの運営者とライターとの間での情報共有が欠かせません。
集合知がベースとなるAIでは企業独自の情報は得られず、一般的な知識にとどまります。AIコンテンツではサービスや企業の独自性、アピールポイントを伝えることは困難です。
したがって、企業独自の情報を伝えるコンテンツでは、AIを使用しないことを基本とします。
ただし、一般的な内容が含まれる部分で、情報収集作業を迅速化するためにAIを使用して調査することは、問題がないと考えています。
解説記事ではAIを積極的に使用します
企業サイトの専門的な情報量を多くするために、業界の課題やトレンド、技術的な話題を盛り込んだ「解説記事」に一定の必要性があります。
これらは必ずしも企業独自の情報である必要はありません。業界内の一般的な情報を組み合わせ、ユーザーに分かりやすい形で提供できれば、一定の価値を持つと考えられます。ブランディングにも一定の効果があるでしょう。
ただし、ユーザーがAIに問いかけて得られる情報でもあるため、以前に比べると価値は下がりつつあると思われます。
解説記事の制作工程で、どのようにAIを使用するかについて、以下にまとめます。
調査・分析
ライターの立場では、顧客の業界についての知識が不十分なことが多い状況です。
記事制作にあたっては、対象となる業界や界隈の一般的知識や課題について知る必要がありますが、AIはその取材を効率的にサポートしてくれます。
商品・サービスについての知識も、AIを活用することで迅速・効率的に収集できます。
正確性を担保するには人間による個別の情報収集・確認作業が欠かせませんが、どのような課題があるかなどを調査する段階では、AIの活用が効果的です。
構成・執筆・校正
記事の構成は、現段階では人間が考えるほうが目的に合った構成を作れますが、実務ではAIに相談しながら作成することとなります。
執筆については、速度はAIが圧倒的に速い状況です。私の場合、たとえば5,000字の執筆には数時間から終日が必要ですが、AIでは1分以内です。
ただしAI出力のままでは使用に耐えないため、次のようなサポートが必要です。
- 事前のレギュレーション(文章作成の約束事をまとめたもの)の指示
- 文体例などの参考資料の提供
- 執筆後の編集・調整作業
校正は誤字脱字や言い回しの修正など、文章の品質を確保するための作業ですが、従来よりこれは校正ツールを使用して実施しています。
最近では校正ツール自体にAIが導入され、さらに柔軟な調整が可能になっています。
ファクトチェック
事実関係の確認は、最終的にはライターが行うことになりますが、多くの部分でAIを使用可能です。
私の場合は、Grok を主に使用し、作成後の記事のファクトチェックや評価を行っています。
まったく分からないことを記事に書くことはないため、自信のない箇所を中心にAIにサポートしてもらい、不十分な場合は自分でも調べるというフローになります。
依頼主様の意向に沿ったコンテンツ制作を行います
依頼された記事は、もちろん依頼主様のご意向が大前提です。
「AIを一切使用しないでほしい」というご要望があれば、その通りにいたします。
ただ、AIに丸投げするような指示をいただいた場合は、ライターがやる意味がないと考えますので、お断りする可能性があります。
多くのご要望がある場合、できるだけお応えするために十分な時間と費用の確保が必要です。
また、長期的な視点でコンテンツを強化したいというご要望にも、計画的に対応する準備があります。
