Last Updated on 2025年11月16日 by
デザイナーについてのシリーズ投稿、今回はカラリストです。
私はカラリストさんと一緒に仕事をしたことはありません。スクール時代の講師2人の印象と、カラーコーディネート資格取得の勉強をした経験から得られる情報だけで、話しをしようと思います。
カラリストとは
カラリストは「カラーリスト」とも呼ばれますが、英語では Colorist であって Colorlist ではないため、「カラリスト」と呼ぶのが妥当でしょうね。前回の記事での表現は訂正します。
カラリストは色彩に関する専門知識を持ち、色の選択や組み合わせ、色彩計画を行う専門家です。
たとえば店舗ディスプレイや商品パッケージなどのデザインにおいて、デザインプロジェクトの一員として色彩や配色の提案をする仕事などがあります。
最近では「カラリスト」の資格もありますが、「色彩検定(AFT)」や「東商カラーコーディネーター」などが代表的な資格といえるでしょう。カラーの仕事をする人は、いずれかを持っていることが多いと思います。
カラリストが活躍するフィールド
日本カラリスト協会の「カラリストとは?」によると、次のような活躍フィールドがあります。
- インテリア・建築・街並み計画
- 商品企画
- 販売・情報通信・SNS
- 福祉・教育
- アパレル・きもの・メガネ・ジュエリー
- 美容・メイク・ネイル
- ブライダル・フラワー
私がスクールでカラーを学んだときの講師は、インテリア・建築(店舗・施設)・販売(ディスプレイ)・アパレル・きものなどが専門でした。
色彩計画の価値
ものを見て、その印象に強く影響するのが「色」です。とくに女性は色の違いに敏感だといわれています。したがって、空間の居心地や商品の魅力を高めるために、色彩の専門知識を活用することは非常に重要です。
色で重要なことは、その特性だけでなく、色の成り立ちなど歴史的な背景もあります。
古代に草木などから容易に抽出できた色は身近で多く使われ、鉱物などの貴重な色は高貴な人が身に着ける色として使われたという歴史は、現代の色使いにも影響を与えています。
色の科学的特性や歴史、あるいは使う人が持つ印象(人の体験によって左右される)を踏まえて、デザインや色彩設計を行うことがカラリストの価値であるといえるでしょう。奥の深い分野です。
カラリストから学んだこと
カラリストさんはインテリアコーディネーターさんと同様、女性の方が多いと思いますし、女性が活躍する代表的な分野ではないかと思います。私が教えてもらった先生も、2人とも女性でした。
カラーの勉強をしてよかったことは、
- 色を見ていると癒された
- 自分の色彩の好みには2系統あることが分かった
- イメージ分類が得意なことが分かった
などがあります。
色彩の好み
色彩の好みとは、たとえばハッキリとした赤・青・黄などの原色が好きとか、藍(あい)や鼠(ねず)のような和の地味な色が好きとかいうことです。
色は色相・明度・彩度の違いによって変化し、特定の範囲のトーン(色調)に色名がつけられたり、色のグループに名前が付けられたりします。たとえばチャコールグレーやダークトーンなど。
カラーチップを選ぶ授業では、自分の好きな色調がパステル(高明度・高彩度)と、ダーク(低明度・中〜高彩度)の2系統であることが初めて分かりました。
イメージ分類
さらに、イメージ分類の授業では、雑誌などから切り取った写真を使って同じイメージのものを集めることを行いました。たとえばファッションやインテリアの写真を使って、モダン・カジュアル・エレガント・ナチュラルなどのイメージに分類する作業です。
カラーは印象・感覚で捉えられることが多いのですが、その背景には論理的な裏付けがあったり、個人の過去の体験があったりします。また、ブランド・デザインや建築物のデザインなどでは、カラーが持っている歴史的背景なども重要なポイントです。
カラリストさんとの関わりで、色彩の奥深さや色彩計画の意義を強く実感できました。
次回は「建築家」について
次回は建築家について紹介します。お楽しみに。
