「WordPressはSEOに強い」などといわれますが、「SEOに強くできる」と考えたほうがよいでしょう。SEOに対応したテーマ、またはSEOプラグインを使用することが、SEO強化に不可欠です。
成果に影響するのはWordPressそのものではなく、そこで使われているテーマ(テンプレートを含むパッケージ)がSEOに適した構造や機能を持っているかどうかです。
この記事では、SEOにおけるテーマおよびプラグインの重要性と選び方について解説します。
目次
WordPressのテーマはWebサイトの構造を作る
WordPressのテーマ(テンプレートを含むパッケージ)は、Webサイトの「構造」を作り出す役割を持っています。
構造とは、HTMLで記述された文書の枠組みのことです。個々の内容の役割を表すタグを付与することで、ブラウザーや検索エンジンが内容を正しく理解できるようにしています。
構造を決める要素は、直接的にはテーマの外観を設定する「テンプレート」が大きな役割を持ちます。記事本文や見出し、画像などのコンテンツは、このテンプレートの構造に従って配置されるのです。
また、メタタグなどHTMLヘッダーの内容はテンプレートでは設定できないため、テーマ内の機能設定ファイルに依存します。
検索エンジンのクローラーはサイトを巡回する際に、HTMLの構造を基にしてページ内容を理解するため、テーマはSEOの観点で非常に重要です。
テーマで設定されるテンプレートは、見た目のデザインを決めると同時に、検索エンジンに正確な情報を伝える役割も果たしています。構造が適切でないと、内容が正しく評価されません。
テーマはデザインとSEOの両面に関わる重要な役割を担っているといえます。
SEOに適したテーマの条件
SEOに適したテーマとは、検索エンジンとユーザーの双方にとってコンテンツが理解しやすいテーマといえます。
テーマに求められる条件は次のとおりです。
- 正しい文書構造で要素が適切に配置されていること
- モバイル端末での表示に対応していること
- ページの読み込み速度が十分であること
- 構造化データに対応していること
HTMLの正しい文書構造でコンテンツが整理され、記事タイトル・メタタグ(descriptionやrobotsなど)・見出し・本文の要素が明確に区別され、適切に配置されていることが重要です。
構造化データとはコンテンツを意味合いごとにタグで区別したもので、これによって記事情報やパンくずリスト、FAQなどの種類ごとに内容を伝えられます。
著者名や公開日、連絡先情報などを示すマークアップ(タグ付け)を行うことで、ブラウザーや検索エンジンに豊かな情報を提供できます。
WordPressのテーマ以外でSEOに影響するもの
テーマはSEOに大きく影響しますが、そのほかにもSEOに影響する要素があります。
代表的なものを見ていきましょう。
SEOプラグイン
WordPressには機能を拡張する仕組みがあります。それがプラグインです。
SEOをサポートするプラグインが、WordPressには豊富に存在します。
たとえば「All in One SEO」や「Yoast SEO」は、記事ごとにタイトルタグやディスクリプションを簡単に設定できる機能を提供します。また、自動的にサイトマップを生成して検索エンジンに送信することも可能です。
これらのプラグインを導入することで、専門知識がなくてもSEOの基本設定を整えることができ、検索エンジンから見たサイトの評価を高められます。
コンテンツの品質
SEOにおいて最も重要なのはコンテンツの質です。
検索エンジンは、情報が正確で有益、かつユーザーの求める答えを提示できるコンテンツを高く評価します。
とくに、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)は評価基準として重視されるポイントで、医療や金融、法律など生命・財産に直結するコンテンツに対しての適用が顕著です。
また、構造化データとして整備されたコンテンツは検索エンジンが評価しやすく、著者名や連絡先情報などを明示すると信頼性が向上します。
コンテンツの品質を高めることが、SEOの成果につながるといえるでしょう。
システムのレスポンス・表示速度
Webサイトの表示速度は、ユーザー体験とSEOの双方に大きな影響を与えます。
ページの読み込みが遅いと離脱率が上がり、結果として検索評価が下がる可能性があります。
WordPressでは、キャッシュ系プラグインの利用や画像の圧縮、不要なスクリプトの削除といった調整によって速度改善が可能です。
レスポンスのよいシステムと適切な調整を組み合わせることで、SEO評価を高められるでしょう。
被リンク(バックリンク)
外部からのリンク、いわゆる被リンクはSEOにおける評価の大きな要因です。
検索エンジンは他サイトからのリンクを「支持や推薦」とみなします。とくに関連性の高いサイトや信頼性のあるメディアからの被リンクは評価を高めます。SNSでシェアされることも流入増加に有効です。
ただし、不自然に獲得した大量のリンクはペナルティの対象になることもあるため、質を重視した自然なリンクを獲得できるように運用すべきでしょう。
また、サイト内の記事同士を結びつける「内部リンク」も重要です。記事を新規に作成した場合、内容の関連する記事からリンクを張る作業を日常的に実施することが有効です。
SEOプラグインを使用する場合の注意点
SEOプラグインは既存のテーマにSEOの機能を追加するため、テーマが持っているSEO対応機能と重複する可能性があります。
プラグインを導入する際には、重複する機能はどちらかを使用し、一方を無効にするなどの設定を行いましょう。
ただし、構造化データを追加するプラグインは、内容が異なれば複数設置することが可能であるため、無効にしなくてもよい場合が多いでしょう。
「All in One SEO」のような総合的なSEOプラグインを複数インストールすることは、機能の重複が多く非効率なため、避けるべきです。
一方、単機能のSEOプラグインを組み合わせることは、お互いの機能が重複しないように管理をすれば問題はありません。
プラグイン導入時の注意点は次の記事でも詳しく紹介しています。
関連記事:WordPressのSEOプラグインを導入する際に注意すること
まとめ
WordPressのテーマはSEOの成果に直結します。テーマを選ぶ際には次のポイントを意識するとよいでしょう。
- HTMLの構造が適切かどうか
- モバイル対応しているかどうか
- 読み込み速度が最適化されているかどうか
- 構造化データを活用できるかどうか
ただし、デザインを重視してテーマを選ぶことも多く、SEOに十分対応できない場合はプラグインを導入することで解決可能です。
現在、WordPressは「ブロックテーマ」を使用することが基本となっているため、新規にWebサイトを作る場合は、ブロックテーマとして作られているテーマを使用するのがおすすめです。テーマファイルを触ったりコードを書いたりすることなく、Webサイトの構成を作れます。
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