Last Updated on 2026年1月8日 by
生成AIが普及してきた2024年以降、Webライターとしての私の仕事にも変化が生じています。
たとえば仕事の依頼が減ったことが挙げられますが、依頼するのは取引先の事情であるため、生成AIの影響かどうかの断定はできません。SNSで流れてくる投稿などを参考にして、それとなく生成AIの影響だと感じているだけかもしれません。
この記事では、生成AIが私にもたらした変化について明らかにし、今後の可能性を探っていきます。
目次
- 生成AIはWebライターにとって脅威であり好機にもなる
- 生成AIの普及で仕事に生じたネガティブな影響
- 生成AIの普及で今後の仕事に見えてきたポジティブな変化
- AIによってWebライターの役割は見直しが求められる
- Webライターとしての私の方向性
- まとめ
生成AIはWebライターにとって脅威であり好機にもなる
SNSで各種ライターさんの投稿を見ていると、生成AIに脅威を感じている方が多いものの、好機と捉えて新しい仕事の仕方を模索している方も見られます。
デザイナーの場合、生成AIではまだ仕事にならないと考える向きもありますが、ライターの場合、執筆作業だけを捉えると「生成AIに代替されてしまうのでは?」という危機感が強くあるでしょう。
一方、好機と捉えている方は、企画・取材・編集・推敲など執筆以外のクオリティを高めようとしている方が多いように見受けられます。
生成AIの普及で仕事に生じたネガティブな影響
まず、生成AIの普及によって私の仕事に生じたネガティブな影響について話します。
同じようにWebライターをされている方は、この変化を肌で感じているのではないでしょうか。
Webライティングの依頼数が減った
Webライターを始めた2022年8月からWeb制作会社の外部ライターとして仕事をしていました。2023年までは順調にお仕事をいただいており、日々の仕事に困ることはありませんでした。
2024年に入ってから大手案件が少なくなったものの、それ以外の継続案件での単価がやや上昇し、記事の難易度が上がってきたのを感じました。
そして、年の後半になって全体の案件数が急激に下がっています。
2025年に入ってからは、新たにマーケティング会社に応募し、4月から新しい継続案件に関わっていました。
ただ、それもやはり一時的な需要であったようで、4か月目以降からは仕事が途絶えました。2025年は、私にとって非常に厳しい状況です。
Webライターの求人が減った
私はこれまで、Indeedなどの求人サイトで取引先を探す方法で仕事を得てきています。
以前はWebライターの求人が多く、未経験で応募できるような仕事も散見されました。私が最初に採用された会社も未経験を歓迎しており、新人への簡単な研修や、その後の業務上のサポートを受けられました。
ただ、2025年後半の状況を見ていると、目的を限定しないWebライターの求人は少なくなったように感じます。特定の分野に詳しいライターや、地域メディアのライター求人などをよく目にする状況です。
SEOを取り巻く環境が変わった
生成AIの普及によって、SEOを取り巻く環境にも変化が生じています。
AIの利用によって低品質の記事が多く生み出される状況に対応し、Googleはコアアップデートによって、大量生産された記事を評価しない傾向が強まりました。
ただ、私の個人的な見解としては、企業が多数のWebライターを採用してオウンドメディアの記事を大量生産したことも、低品質の記事が増えた一因ではないかと考えています。
さらに、ユーザーの検索意図がAIで解決できる状況が生まれた結果、検索結果上のインプレッションやクリック数の減少を招いていることが指摘されています。
たしかに私がさまざまな情報を調べるときにも、多くの部分をAI回答で解決しています。
生成AIの普及で今後の仕事に見えてきたポジティブな変化
一方で、生成AIの普及をポジティブに受け止められる状況も発生していると考えられます。
私はすでにテキスト系生成AIを多用しており、業務効率の向上や「気づき」の多さを実感しているところです。
ここでは、生成AIの使用によって生産性が向上する例を紹介します。
執筆時間が短縮される
たとえば私の場合、すでに見出しの構成ができている5,000文字程度の記事の執筆には、丸一日(8時間程度)かかることが多い状況でした。
生成AIに依頼した場合、単純に執筆だけなら1分以内で完了します。約8時間の短縮です。
ただ、出力をそのまま使うことはないため下書きとして扱い、自身で部分修正を加えて仕上げます。
記事の評価やファクトチェックも生成AIでできるレベルになってきていますが、その後の修正や最終確認は自分の目で行うことになります。
私の場合、念のためコピーチェックツールで類似性をチェックしてから納品・公開することが基本動作です。
ツールを覚えるのが早くなる
「AIにやらせるからツールは要らない」という意見もあると思いますが、確実な結果を得ようとすると専用ツールの使いこなしは欠かせないでしょう。
私の場合、ツールの操作や仕様、考え方について疑問が生じたら、すかさずGrokに尋ねます。答えに不明な点があれば聞き直しです。
とくに、初めて使うツールは分からないことだらけなので数多く質問します。
ライティングに関するツールで、生成AIのヘルプがとくに役立ったのは、GA4やGTMです。
誰かに操作を教えてもらう場合、相手から十分な情報を得ることは難しいですし、ネット上の情報は断片的で「かゆいところ」に手が届きません。
その点、生成AIにはとことん尋ねることが可能です。疑問がすぐに解決するため、ツールを覚えるのがとても早くなります。
高度な知識を得やすくなる
自分のほうで見出しや細かな概要を指示しながら、AIを使うと精度の高い記事になります。ただ、大雑把な指示を出してAIに「おまかせ」すると、意外な答えや知らない情報が返ってくることも多いといえます。
自身の理解の範囲を越えた、新しい事実や考え方に気づけるのも、生成AIを使用するメリットといえるでしょう。
まったく理解できないことは置いておくとして、理解し得る内容であれば記事に取り入れることが可能です。記事を作る過程で、自然に知識・理解は深まっていきます。
解決策が見つけやすくなる
生成AIを利用することで問題・課題が解決できるか否かは、使い方にもよると思います。
漠然とした質問に対して返ってくる答えは一般的なものです。
個別の内容に絞って自分も深く考え、生じた疑問について素直に質問することで、具体的な解決策を見つけやすくなります。
人間に相談する場合、ややこしい背景や過程を一気に説明しても相手の印象を悪くするでしょう。
相手も理解しにくく、解決策を考えにくくなりますが、生成AIにはあらゆる前提を話して瞬時に理解してもらえます。
AIによってWebライターの役割は見直しが求められる
Webライターは執筆スキルを磨くことが従来の仕事のやり方として効果的でしたが、執筆作業の大半が生成AIで可能になった現在、それだけでは不十分といえるでしょう。
類似のキーワードを多く考えて大量に記事を書くことも、サイトのSEO評価を下げることにつながります。
Webライターは従来のような量産記事のライティングを脱却し、SEOに留まらない広い視野でライティングを捉える必要があるでしょう。SEO施策自体にも見直しが求められます。
自身の得意な領域を深掘りして専門性を高めていくとともに、仕事を作っていく姿勢が重要になるでしょう。
Webライターとしての私の方向性
以上の状況を踏まえて、自身の方向性を以下のように設定しました。ユーザー体験を重視し、Webサイトの価値を高めます。
過去にWeb制作業をしていた経験から、Webサイトの活用促進に注力することが自分にとって自然だと考えました。Webサイトの制作や、運用の段階でコンテンツに深く関与することを、一つの柱にしようというわけです。
Webサイトの価値を高める方向へ
WebライターはWebサイトに載せる文章を書く仕事です。つまりテキストコンテンツを制作する仕事といえます。
コンテンツが多くのユーザーに参照され、あるいは拠り所となってサイト運営者の目的が達成されることが重要です。
Webサイトの価値を高め、長く愛されるコンテンツを作り上げることが、Webライターとしての使命であると考えます。
ユーザー体験(UX)を重視する方向へ
Webサイトを気に入って利用してもらえるようにするには、来訪者に「心地よい」と感じてもらうことが必要です。
- 求めている情報が手に入った
- 役に立った
- 商品をすぐに購入できた
- サービスの理解が深まった
このようなユーザー体験(UX)を向上させ、最終的なコンバージョンやリピートにつなげることを目指します。
まとめ
私の今後の方向性は上記に示すとおりですが、ライターの方々には、それぞれの方向性があると思います。得意な分野のコンテンツに注力し、クオリティを上げようとする方もいらっしゃるでしょう。
生成AIの普及を受けて、Webライターは従来型のワークスタイルから脱却する必要があります。
オウンドメディア記事の量産は過去のものとなり、サイト内で一定の役割を果たせるコンテンツを戦略的に投じることが重要になるでしょう。ワークスタイルの軸足を移すことで、より価値の高い情報発信ができるはずです。
それぞれのWebライターが自身の特性を活かし、独自の方向性を見出すことが求められています。
