コンテンツSEOの効果測定と改善|記事公開後にやるべきこと


解析の画面とプリントした図表

Last Updated on 2026年1月10日 by expwakui

SEOを意識して記事を書いても、公開した時点で終わりではありません。むしろ本番はそこからです。
記事が実際に検索結果でどう評価され、読者にどのように読まれているかを把握し、改善を重ねることが成果につながります。

この記事では、公開後にやるべき効果測定と改善方法を整理します。

記事公開前にKGI・KPIを設定する

SEO記事は公開後の測定が重要ですが、その前に「どの成果を目指すのか」を明確にしておく必要があります。その基準がKGIとKPIです。
設定のポイントを解説します。

記事の成果を測るKGI・KPIとは

KGI(重要目標達成指標)は記事の最終的なゴールを示す指標です。
たとえば「問い合わせ件数を月10件増やす」や「売上を20%伸ばす」といった成果がこれにあたります。

一方、KPI(重要業績評価指標)は、そのKGIを実現するための途中経過を測るための指標です。「アクセス数」「CTR(クリック率)」「滞在時間」などがKPIに該当します。記事の評価はKGIとKPIを組み合わせて行うとよいでしょう。

目標数値の設定方法と優先順位の考え方

KPIを設定する際は、具体的な数値を持たせることが重要です。たとえば「月間アクセス数を3,000PVに増やす」「CTRを2%から5%に引き上げる」のような数値目標です。
また、複数の指標を追いかけすぎると焦点がぼやけてしまうため、優先順位を明確にする必要があります。

まずはKGIに直結する指標を優先し、次に補助的な指標をチェックすると効率的です。さらに、数値設定は自社サイトの過去データや業界でよく用いられる数値を参考にすると現実的な目標が設定できます。

無理のない範囲で段階的に改善を積み上げるのが成果につながるでしょう。

記事公開後に確認すべき基本指標

記事公開後は、GA4やSearch Consoleを使ってアクセス状況や検索順位を確認します。
以下に示すように、特にアクセス数・検索順位・CTRは基本指標として押さえておきましょう。

アクセス数・検索順位

アクセス数は記事の露出度を把握する基本的な指標です。
GA4ではユーザー数やページビューを確認し、記事がどの程度読まれているかを測定します。

また、Search Consoleではキーワードごとの掲載順位や表示回数を把握できます。検索順位が上がらない場合は競合記事との比較やコンテンツの不足点を分析し、改善策を検討しましょう。

アクセス数と検索順位は連動することが多いため、両方を合わせて確認することで「読者に届いているか」を正確に把握できます。

CTR

CTR(クリック率)は検索結果に表示された回数に対して、実際にクリックされた割合を示す指標です。
Search Consoleで「表示回数」と「クリック数」を確認すれば算出できます。

一般的なCTRは、自然検索の1位では30%程度、2〜3位では10%程度、4位以下では5%以下というのがおおよその目安です。(商材や需要によっても異なる)

検索順位が高くてもCTRが低い場合、タイトルやメタディスクリプションが魅力的でない可能性があります。逆に順位が低くてもCTRが高ければ、記事の訴求力は強いと判断できるでしょう。
CTRの改善は比較的短期で効果が見えやすいため、公開後に必ず確認しておきたいポイントです。

データ分析で改善ポイントを見つける

指標を確認するだけでなく、数値の背景を分析し「なぜその結果になっているのか」を考えることが改善の第一歩です。
改善ポイントの見つけ方を理解しましょう。

CTR改善|タイトル・メタディスクリプションでクリックを誘導する

CTRが低いときは、検索結果での見せ方を見直す必要があります。
タイトルは検索ユーザーの関心を引くように、具体性やベネフィットを盛り込むと効果的です。たとえば「SEO対策」よりも「初心者でもできるSEO対策5選」の方がクリックを誘導しやすいでしょう。

メタディスクリプションは検索結果に表示される「要約文」のため、記事内容を正確かつ簡潔に説明することが最も重要です。

GA4やSearch Consoleのデータと組み合わせ、どのキーワードから流入しているかを確認しながら改善を繰り返すと成果につながります。

滞在時間・直帰率から記事の読みやすさを評価する

滞在時間や直帰率は、記事が実際にどれだけ読まれているかを評価する指標です。
GA4で平均エンゲージメント時間や直帰率を確認すれば、読者が記事を途中で離脱していないかを把握できます。
滞在時間が短い場合は、次の原因が考えられます。

  • 冒頭で内容が伝わっていない
  • 文章が長すぎる
  • レイアウトが見づらい

また、直帰率が高い場合は内部リンクが不足している可能性があります。記事を区切りよく整理し、関連コンテンツへ誘導することで改善が期待できるでしょう。

滞在時間(セッション継続時間)や直帰率については、次の記事でUXの観点から解説しています。

関連記事:UXを数値で見る|Webサイト改善のための指標と目標値

検索意図に沿ったリライト戦略

検索順位を上げるには、数値分析だけでなく「検索意図にどれだけ応えているか」を基準に記事を見直すことが重要です。
リライトのポイントを解説します。

古い情報の更新と最新トレンド反映

検索ユーザーは常に新しい情報を求めています。そのため古い記事を放置すると、検索順位が下がりやすくなります。
統計データやツールの仕様が更新されている場合は最新のものに差し替えましょう。

また、業界のトレンドや話題になっているテーマを反映させることで、検索ユーザーにとっての有用性が高まります。
単なる加筆ではなく、全体の流れを見直して最新の知識に基づく構成に更新することが、リライトの基本姿勢といえるでしょう。

検索ユーザーとのマッチングを優先

検索意図と記事内容がずれていると、順位は上がりにくくなります。Search Consoleで流入キーワードを確認し、それに応じて内容を調整しましょう。

たとえば「SEOとは」と検索しているユーザーに専門的な内部施策の話ばかりをしても意図がずれてしまいます。
ユーザーが知りたいことに答える記事にすることが、検索エンジンからも評価されやすいポイントです。記事を書く側の伝えたいことよりも「読者が求めている情報」を優先する姿勢が、成果につながるリライト戦略になります。

検索意図の把握の仕方については以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:検索意図とは?分類やニーズの把握の仕方・分析方法を解説

改善を継続するための運用フロー

記事の改善は一度きりではなく、継続的な取り組みが成果を左右します。まず定期的にGA4やSearch Consoleをチェックし、数値の変化を記録しましょう。
アクセスやCTRの推移を月単位で追うと、改善の効果を把握しやすくなります。

また、リライトのスケジュールをあらかじめ決めておくと効率的です。半年ごとに重要記事を見直す、アクセスが減った記事を優先して修正するといったルールを設けると運用が安定します。

さらに、改善→実行→検証→再改善というPDCAを繰り返すことで、記事全体の質を段階的に高められるでしょう。

記事を見直す具体的な方法については、次の記事で解説しています。

関連記事:「書いて終わり」はもったいない!記事を見直しコンテンツを育てよう

まとめ

コンテンツSEOは記事を公開した時点で完了するものではなく、データを計測・分析し、改善を続けることで成果が積み上がります。

記事公開前にはKGI・KPIを設定し、公開後はアクセス数・CTR・滞在時間などの指標を確認することが必要です。

さらに、検索意図に沿ったリライトや最新情報の反映を行うことで、読者満足度を高められます。
継続的な改善フローを実践すれば、記事の価値は長期的に向上していくでしょう。

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